激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
クライアントの板垣さんに花を踏まれたとき言い返したのは、仕事を請け負う側として決して褒められた行動ではなかったかもしれない。

けれども、人としては間違っていなかったと思うし、太一さんと出会えたことは素直に喜ばしい。


「俺、そろそろ花は超えられないかな?」


彼は私の額に額を合わせて甘くささやく。


「どうでしょう?」


照れくさくて濁したけれど、もうとっくに超えている。
彼は私にとっていなくてはならない人だ。


「なんだ。それじゃあもっと積極的にいかないと」


優しく微笑む彼は、私に深いキスを落とした。



楽しいデートの帰りに、フレンチレストランで食事を楽しんだ。

ファミリーレストランにもまったく抵抗を示さない彼だけど、やはりこっちのほうがしっくりくる。


「このシャンパン、竹内さんのところに置いてあったな」
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