激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
クラッチブーケは茎を長く取りリボンで束ねたものだが、私たちが作るブーケはもちろん適当に束ねるわけではなく全体の色のバランスや花の大きさなどを考慮する。

しかしラウンドブーケのようにワイヤーなどを駆使して制作するものとは異なり、摘んだばかりの花を束ねたようなカジュアル感を演出できるからか、最近は人気が高い。


「モーヴ系のダリアあたりを使うと、華やかかつ洗練された雰囲気が出るかもしれません」

「いいわね。重森さん、提案してみて」

「わかりました」


一応、いろんな種類の写真は用意してきている。
私は待っている間に、イメージに合いそうな写真を何枚か選んでおいた。

引き出物の打ち合わせが終わったあとは、私の出番だ。


「失礼いたします」


接客ブースに入りふたりの対面に座ると、正也さんが私に視線を送った。


「無事にドレスがお決まりになったようですね」

< 265 / 333 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop