激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「はい。素敵なものがたくさんあったので迷ってしまって、プランナーさんに無理を言ってたくさん試着させていただきました」


ドレスは女の憧れだ。奥さまのテンションが高い。


「決まったドレスの写真は拝見しました。奥さまによく似合いそうです」

「そんなことはいいから話を進めてもらえる?」


唐突に正也さんが不機嫌な様子で口を挟む。


「申し訳ありません。ブーケのことはよくわからないとお聞きしておりますので、ドレスを拝見しましていくつか提案させていただきます。まずはウエディングドレスのときのブーケですが――」


話し始めたが、正也さんは心ここにあらずという感じでボーッとしたまま。

奥さまは素っけない正也さんの様子をうかがっているが特になにか指摘することもない。

打ち合わせで新郎新婦の意見が合わずケンカになるケースもまれにあるけれど、険悪な雰囲気で話しづらかった。

けれども、そこは笑顔で話を進める。
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