激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
彼は私を見つめて口の端を上げる。


「姫なんて思ってないでしょ?」

「思ってるよ。だってこんなにきれいじゃないか。ちょっとお転婆な姫だよね」

「お転婆はいらないでしょう?」


抗議すると、彼は頬を緩めて私の手を握った。


「いるよ。俺はハラハラして目が離せなくなる。でもその強さが愛おしくて、ますます虜になるんだ。紬の思うつぼ」

「思うつぼって」


私が太一さんを転がしているみたいな言い方はよして。

私はいつだってあなたに翻弄されているのに。


「無自覚で俺を振り回す姫には、お仕置きしないと。俺がどれだけ紬を愛しているのか、そろそろわかって」


突然真顔になった彼は、私の顎にそっと手を添えて唇を重ねた。

わかってるのに。
あなたの一途な愛に縛られて、もうどこにも行けないのに。


「わかってます。でも、私の愛もそろそろ自覚してください」


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