激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「まあ、重森のデザインだけどさ」


ペロッと舌を出す彼から、胡蝶蘭に似たデンファレという花をメインにしたブーケを受け取る。

披露宴では色打掛にお色直しするため、テーブルの上の装花は少し和を意識したものになっている。

それに合わせたブーケを準備してもらった。


「宝生さん、本日はル・ブルジョンで大量の花を、そして高嶺の花をお買い求めくださりありがとうございました」


次に西田さんは、太一さんに向かって腰を折る。

高嶺の花って、私のこと?


「とんでもない。高嶺の花は、一生大切にします」


太一さんまでのっからないでよ。


「よろしくお願いします。重森は、私たちの自慢の後輩です。返品は受け付けませんよ」

「もちろんです」


西田さんの兄のような言葉に、目頭が熱くなる。


「装花、完璧にしておいたから。あとは重森が輝くだけ」

「西田さん……」

「今日だけは天狗になるのを許す」
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