激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「いや、お付き合いするのに障害になるのかなと」


彼の口からまた『お付き合い』と出てきて、心臓がバクッと音を立てる。

お見合いのときは、住む世界の違いを感じて断らなければとばかり考えていたのに、そう言われてうれしいと感じている自分がいる。


「出張でなくとも仕事が深夜に及ぶのも珍しくはないから、さみしい思いをさせることもあるかもしれない。でも、できる限り連絡は入れるようにするつもり」


必死に訴えてくる宝生さんに驚く。
それほど私と付き合いたいと思ってくれているのかな。


「ごめん。俺、焦りすぎだな。引くよね……」
「いえっ」


引いたりなんかしない。むしろうれしい。


そこで料理が運ばれてきたので、一旦話は中断した。


「はー、和食はうまい」


味楽で食事をしておいて、ファミリーレストランの料理を絶賛する彼がおかしいが、浮かべる笑みに嘘はなさそうだ。


「今週末も仕事?」

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