激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
返事をすると、たちまち彼の表情に喜びが広がった。


「よかった」

「でも私、かわいい服とかあまり持っていなくて。デートなんて久しぶりで」

「重森さんならなにを着ても似合うと思うな」


と彼は言うが、最近はスカートすらはいていない。
クローゼットの中を思い浮かべたものの、デートにふさわしそうな洋服が思い当たらない。

しかし、日曜までは仕事が詰まっていて、買いに行く暇もなさそうだ。


「俺は、重森さんが来てくれればそれで十分」


彼が屈託のない笑顔を見せるので、無理に取り繕わなくてもいいのかなと思った。



食事をしたあと、家まで送り届けてくれた。


「日曜、楽しみにしてる」


車から降りてきた彼は、ほんのり口角を上げる。


「はい」
「まだ夜は冷えるから、暖かくして寝て」


不意に手を握られて驚いたが、水切りで冷たくなった手を心配しているとわかった。


「そうします。おやすみなさい」
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