激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「おやすみ」


彼は私がアパートの二階の部屋に入るまで見ていて、小さく手を振ってくれた。

デートを必死になって頼んできたり、無邪気に手を振ったり……。
隙のない大人の男性というイメージだったが、こんな一面もあるんだ。

こちらのほうが親しみやすいかも。


部屋に戻った私は、早速クローゼットから洋服を引っ張り出して、デートに着ていく服を悩みだした。



日曜は早く起きすぎてしまった。
ソワソワして落ち着かないのだ。

簡単に朝食を済ませ、化粧に取りかかる。
いつもはパスするマスカラもきちんとのせ、フルメイクをした。

服装は迷いに迷って、ふわふわの白いセーターと、ボルドーのフレアスカートをチョイスした。

いつ買ったのか覚えていないくらいの洋服だったが、今の流行すらわからない。


約束の十時半少し前に窓から外をのぞくと、すでに車が停まっている。

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