激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
拒否できないような言い方で問われて、コクンとうなずくしかなくなった。


「さて、行きたいところはある?」

「待ってください。私、あのときのお釣りもお返ししていなくて……」


お見合いのときもすっかり頭から飛んでいたが、あの一万円を封筒に入れてきた。


「あぁっ、もういちいち律儀な人だなぁ」


あれっ、あきれられてる?


「かわいすぎ」


ん? 今、小声でなんて言った? 
かわいすぎって聞こえたような。聞き間違い?


「んー、それじゃあ、カフェでおごってくれる? 俺、朝飯食ってなくてちょっと早いけど……」

「もちろんです」


もう十一時半近い。
早すぎるというほどでもない。


「プレジール行こうか」
「はい!」


元気に返事をしたものの、プレジールではどんなに食べてもふたりで三、四千円もあれば済んでしまう。

もしかして、気を使った?


「あの、プレジールじゃなくても」
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