激愛~一途な御曹司は高嶺の花を娶りたい~
「アボカドサンドの話をしてから食べたくて。他のものがいい?」

「いえ、私も食べたいです」


どうやら無理しているわけでもなさそうなので、彼に従うことにした。



プレジールが入店している商業ビル、La mer TOKYOは人だかりができている。

私たちはカウンターでコーヒーとアボカドサンドを早速注文した。
しかし、私が支払いをしようとすると、彼がサッとカードを出してしまう。


「宝生さん、私が……」

「やっぱり、かっこつけさせてくれない? 男は見栄を張りたいんだって」


これは、最初から私に払わせる気はなかったな。

窓際の席に座り、私はバッグから一万円を取り出した。


「お返しします」


ずっと気にしてしまうので、受け取ってほしい。
彼は一瞬眉を上げたものの、すぐに頬を緩める。


「もう、降参。それじゃあこれは受け取ります」


この洋服代がすごいので、一万円では足りないのに。

< 83 / 333 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop