氷の美女と冷血王子
「お前もいたのか」
いきなり会社の子と一緒にいることをどう説明しようかと思っていると、孝太郎の方が一華ちゃんに話しかけ始めた。
「いたわよ。悪い?」
「別に」
ん?
何、この会話。
えっと、2人は会社の専務と社員。
でも、そんな会話ではない。
「麗子?」
「麗子さん?」
孝太郎と一華ちゃんの声に、反応できなくて私は固まった。
「もう、お兄ちゃん説明してあげなさいよ」
「ああ、そうだな」
ええええ。
お兄ちゃん?
「麗子、こいつは俺の妹だ」
「ウソ」
そんなこと、全く聞いてない。
「黙っていてごめんなさいね。社長の娘って見られるのがイヤで隠しているの」
一華ちゃんも謝ってくれた。
でも、と言うことは、さっきの話は孝太郎の話なのよね。
「じゃあ、私はそろそろ帰るから」
呆然としている私を置いて、一華ちゃんは席を立ってしまった。
いきなり会社の子と一緒にいることをどう説明しようかと思っていると、孝太郎の方が一華ちゃんに話しかけ始めた。
「いたわよ。悪い?」
「別に」
ん?
何、この会話。
えっと、2人は会社の専務と社員。
でも、そんな会話ではない。
「麗子?」
「麗子さん?」
孝太郎と一華ちゃんの声に、反応できなくて私は固まった。
「もう、お兄ちゃん説明してあげなさいよ」
「ああ、そうだな」
ええええ。
お兄ちゃん?
「麗子、こいつは俺の妹だ」
「ウソ」
そんなこと、全く聞いてない。
「黙っていてごめんなさいね。社長の娘って見られるのがイヤで隠しているの」
一華ちゃんも謝ってくれた。
でも、と言うことは、さっきの話は孝太郎の話なのよね。
「じゃあ、私はそろそろ帰るから」
呆然としている私を置いて、一華ちゃんは席を立ってしまった。