[短編]砂糖彼氏と塩彼女
砂糖彼氏と塩彼女

学校



「おはよう紗羅!」


「………」



無言で頷く彼女。



佐藤 世那(さとうせな)、高校2年生。


今日も大好きな彼女と手を繋いで登校中。



俺の一目惚れで猛アタックの末、告白。


もうすぐ半年になる。



「佐藤くんおはよう!」


「お、世那!今日の体育バスケだってよ」


毎朝いろんな人が挨拶をしてくれる。


ただ1人を除いて……




みんな気づいてないかもしれないけど、朝会ってから今まで、となりの彼女は一言も喋っていない。


そう、僕の彼女の潮田 紗羅(しおたさら)は


「おはよー潮田。今日も塩対応だね」


かなりの塩対応だ。


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