たとえ二度と戻れなくても
私が最も会いたい人、それは今私が一番ハマっているアニメの男の子。
もし本当にその人に会えるというのなら、現実世界に戻れなくてもいい。



この教室の噂は今年に入ってから広まったので、今までは特に普通の教室だったみたい。今年、大学に入学したばかりの私からしたら願ってもないチャンス。



大学には門らしきものはなく、階段を上がればすぐに大学に入れるくらい簡単な場所。



昼間は警備員さんがいるから、その大学に通う学生しか入れないけど流石に夜になると警備員さんも居なくなるから、こうして、いとも簡単に侵入出来るというわけ。



幸い、友人にも恵まれ、毎日楽しい大学ライフを送っている。だが、それだけでは私の心は満足しない。
私の本当の幸せ、それは今から会えるかもしれない男の子に会うことだから。



一度きりしかない人生なんだから、私の好きに生きたってバチは当たらないはず....。
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