君といっしょに

―ガラガラ

「解熱剤の注射持ってきました」


「ありがとう、
そこ置いておいて」


「はい」


看護師さんは置くとすぐに出ていった。



「じゃあ、痛いけど頑張ろう

少し力抜いてね」


……痛い
まるで釘を刺されているかのように痛い………


「…グスン…痛い、
もう終わりにして」


「ごめんっ、液入れるからまだ痛くなるよ」


さらに鋭い痛みが……


「……やだ…やだ グスン、ヒック」


「はい、終わり。
頑張れて偉かったな」


先生のその言葉と同時に
先生に抱きついた


「グスン………陽翔先生っ ウッ…」


「よしよし、
熱も高いし
このままで良いから、寝な」


陽翔先生が抱きしめてくれたのに安心して
すぐに眠ってしまった。



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