だから、言えない

そして、スマホを充電器から引っこ抜くと、
レンタルコミックのサイトを開く。

今日は金曜日。
遅くまで漫画を読もう。
くふふ。

その時、インターホンが鳴った。

8時なのに、誰だろう。
せっかくこたつに入ったのに、
面倒くさいなぁ。


部屋着の上に、
母親にもらったキティちゃんのブランケットを
肩からかけたまま外へ出ると、
そこにいたのは、
なんと村薗先輩だった。


いつもの黒いコートと、
グレーのマフラーをしている。

村薗先輩は今日、
確か出張で直帰だったはず。

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