ある日、学校に監禁されました。 特別編
死体
○○町は一見なんの変わりも見られず、平穏な景色が広がっていた。


なんだか妙だなと思い始めたのは歩いて10分ほど経過したときだった。


やけに人の姿が少なく、車や自転車も通っていないのだ。


昼間だといってもこんなに人通りが少ないのは違和感がある。


そう思ったときだった。


前方に続いている道路に車が何台も停車しているのが見えた。


中にはクラクションが鳴りっぱなしの車もあり、あたしは眉を寄せて駆け寄った。


近づいてみると車が民家に激突していたり、車同士がぶつかり合って停車しているのがわかった。


「大変……!」


あたしは思わずつぶやいて口に手を当てた。


こんなに何台も絡んだ事故は見たことがなかった。
< 11 / 30 >

この作品をシェア

pagetop