煙の中の彼


そう。この7年間なんて夢だと思えばいい。

そんな事を思って。



ーーーー

「おはようございます。」

「おはよ、顔色わるいよ?どした?」

2個上先輩の若松 悠(ワカマツ ハルカ)が顔を覗き込んでいた。

彼女は先輩だけどなんでも話せる友人のようにプライベートでは過ごしている。

私にとって大切な友人である。

ちなみに私の秘密を知ってる人である。

「んー、昼に話しますね、大丈夫ですよ」

そう言って私はデスクに座った。

私の仕事はインテリアデザイナーのアシスタント。

昔からインテリアが好きでよく小さい頃は”理想のマイホーム”なんて恥ずかしいものをスケッチしていた。

なんとなく大学を選ぶ時その事を思い出し本格的に学び、今はアシスタントから頑張っている最中である。
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