【短編】恋愛モルモット~恋の価値観~


もう不思議とかじゃなくて、疑問だらけの宮城があたしを見る。

……宮城って結構じっと見つめてくるからその度に胸が反応してなんかヤダ。

見つめられるだけで許しそうになる。


「なんでだかなんか俺にも分からない。でも里咲が他の奴に触られるのは気に入らない」

「……」


なんでも分からなくちゃ気がすまないくせに、分からないって。

お得意の理屈はどこに……って、はい?


今、なんて……


宮城を見ると、宮城の顔はいつのまにかしかめられていて……気のせいだか分からないけど少し赤くなっている気がした。

こんな宮城、初めてだ。


「宮城……?」

「確かに里咲と一緒にいると落ち着かない。

心配ばかり掛けるし、里咲の一挙一動が気になるし……落ち着かない。

……だけど、離れてるともっと落ち着かない。

俺の目の届かないところに行かれると、どうしてるか気になって……すごく落ち着かないんだ」


くしゃっと髪を触りながら言う宮城に、あたしの心臓はバクバクしっぱなしだった。

だって……

だって、宮城の言ってる事って……


これって……


気まずそうに眉を潜めたままの宮城は、まだ言葉を続ける。

……想いのすべてを吐き出すように。


「里咲と一緒にいる時間は好きだよ。

楽しいと思うし、里咲の笑った顔が好きだ。

だけど、それは俺に向けられたものが好きなんだ。


……他の奴に笑いかけてとイライラする。

同じ笑顔のハズなのに」


……宮城は、本当に気付いてないんだろうか。

自分の気持ちに。


宮城の言ってる事は、全部間接的だけど、だけどそれは――――……



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