【短編】恋愛モルモット~恋の価値観~


ああ……もう本当に大好きすぎてどうしよう。

どんどん、どんどん……制限なしに大きくなり続けてしまう気持ちを抑えつける事も忘れて、あたしは宮城を見つめる。


そんなあたしを宮城も見つめて……そして。


「里咲も俺の事が好きなのに、それでもキス以上はまだダメな……」

「ダメに決まってるでしょ!! も~……絶対おかしいよ、宮城!!

その辺のチャラチャラしてるナンパ男だってそんな急展開に持ち込まないよ!!

……それにあたし、まだ心の準備が出来ないし」


出来る訳がない。

だって両思いになって1時間も経たないんだから。

キスだって……あんなキスだってやっとのところだったんだからっ


あたしの必死の抵抗に宮城は、小さなため息をついて……そしてあたしの頭を撫でた。


「分かった。ナンパ男がどうのって下りは置いておいて、里咲の気持ちがまだそこまで行ってないなら待つよ。

里咲の気持ちは大事にしたいから。

里咲がもっと俺の事好きになって準備が出来たら、な」


優しく微笑む宮城に、あたしはコクンと頷く。

そして――――……


新たに作られた恋愛の約束事を宮城に伝える。




「1日に1回キスしてね」



ずっと1人で作り上げてきた恋愛の法則。

これからは宮城と2人で――――……



視線の先で、宮城が微笑んだ。






『恋愛モルモット~恋の価値観~』


END





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