リセット
しかし「トビラ」を開けて驚いた。
目の前にいたのは多分人間なんだろうが、容姿が自分たちとはまったく違った。外国人とかそんなレベルの違いではない。
顔はただれているのかぐちゃぐちゃで肌の色も黒人や日焼けなどとは違う、黒さで身長は130センチぐらいの男が立っていた。

「王に会わせてくれ」
男は言った。
「無理だ、地下都市には入れる事はできない」

「そんな時間はない!時間がないんだ」

「しかし……地上の人間がなぜ地下に?」

「それなりの用があるからだ」

「なんだよ?」

「まずは王に会わねば、お前と話をしている暇はない」

「言え、じゃないと地上に締め出すぞ」

「ならば力づくでも地下都市へ行かせてもらう」

その時何が起きたのかわからなかった。
腕っ節には自信があったはずなのに気がつくとオレは倒れていた。
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