リセット
2、動き出した時間
オレがいつも守っているもの。それはただの馬鹿でかい「トビラ」。それが唯一地上へとつながっている。

ごく普通のナニゴトもない一日の繰り返しのなか、あの日………、


「開けてくれないか」
「トビラ」の向こうから声がした。
驚きわしなかった、地上に残った人間がいる事も知っていたし、地上から何か来てもおかしくないと思っていたからだ。
「トビラ」はオレにしか開けれない。役目を引き継いだものにしか。
それほど重要なものだと知っていたし簡単に開けてはいけないとも思っていたがなぜかオレは何の疑いもなく「トビラ」を開けた。
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