本気になっても良いですか?
「おやすみなさい」

撫でられる手につられて目を閉じるとまた深い眠りについた


それからどのくらい経っただろう

「ハァッ...ハッ」

呼吸が苦しくて目が覚めたのはもう陽が沈んで暗くなってからだった


苦しい...

そう思いながら横を向くけどぐっすり眠っている東雲さん


起こす訳にもいかないし

どうしよう...
なんて柄にもなくグルグルと悩むうちに咳まで出はじめる

取り敢えず面会室まで行こう


そっと点滴台を押しながら部屋を出る

吸入の薬は持ってきたし、いつもの感じなら暫くして治まるはず

「ケホッ...ゴホゴホッ」

咳き込む間はヒューッと喘鳴が聞こえる

思ったより廊下寒いな
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