オオカミ社長と蜜夜同居~獣な彼の激しい愛には逆らえない~
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コーヒーショップで休憩を終えた美紅たちは、その後ランチをとってからベッドシーツなどのファブリックを買い、大量になった荷物を抱えタクシーで一慶のマンションへやって来た。
ブラウンの外観がシックな低層マンションは、地図アプリでたしかめたら美紅の住むマンションとは徒歩でも十分で行ける距離だった。
自動ドアから入りセキュリティを突破すると、外からは想像できないゴージャスな空間が広がる。フロアはベージュ色の大理石が光り輝き、太い柱はまるで神殿のよう。
美紅たちの姿を捕えたコンシェルジュらしき三十代の女性が、左手のカウンターから出てきた。
「カートをお使いになりますか?」
ふたりとも大きな紙袋を提げていたため気を回してくれたらしい。
「いえ、大丈夫です。すぐ部屋ですから。それとこちらが……」
一慶はカートを遠慮してから美紅を見た。
「荒原様でございますよね」