虹の彼方へ~幸せの再会~
次は家を管理してくれている隣のご夫婦の家へ向かった。

「おじいおばあ、おはよ~!」

凛は勝手に入っていく。

生まれた時から凛には祖父母のような存在だ。

「今日はパパが一緒なの」

無邪気な凛にふたりは「??」「パパ?」と全く理解できない様子。

凛に連れられたふたりが、奈々と蓮の元へやってきた。

そして目を見開く。

「初めまして。いつも、奈々と凛がお世話になっております。凛の父親の日比谷蓮です」

頭を下げる蓮に、今度は夫婦揃ってポカンと口を開けて固まる。

「金田さん、凛の父親が迎えに来てくれたの。凛の小学校の事もあるし1~2ヶ月で、東京に戻ろうと思うの」

「それは、寂しくなるね~」

金田夫婦は、自分の娘と孫のように思っていたのだ。肩を落とす…

「まだもう少しいるので、ちょこちょこ会いに来ます。ただ家の事は先にお願いしときたくて。引き続き管理をお願い出来ますか?」

「もちろんだよ」










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