ねぇ、好き。




そしてその翌日。

アゲちゃんが『今度会ったら一発くらいぶん殴っときな。』と言うので拳をスタンバイしながら駅まで来たわけですよ、はい。

「あ。」

「あ、こないだのクソ男。」

…あぁ、声に出てた。

「ひっどいなぁ〜クソ男なんて。僕はただ…——」

「あーはいはい、うざいです。だいたい僕って言ったり俺って言ったりどっちが素なんですか? どっちのあなたも嫌いです。ていうかうざいです。」

「…」

あ、黙り込んだw

まぁ別に私は気にしないからいいけど。

「あはは。面白いくらいに軽蔑してんね。」

…あ、また始まったわけ?

「あー、本当うるさいですよね。なんでそんな感じに話しかけてくるんですか。私は高嶺の花ですよ。(自称)世界一の美少女様ですよ。あなたが私まで届くわけないじゃないですか。」

めちゃくちゃ上から目線に罵倒すると、だいたいのチャラ男は興味をなくして離れていくか怒り狂って馬鹿にするかだ。







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