異世界で女嫌いの王太子に溺愛されてます。
ルイスの放つ一言一言が、心に刺さってくる。ルイスは私だから好きになってくれたんじゃなかったの?王家の繁栄のためだけに、異世界から来た私を王妃にしようとしているの?

これまで信じて疑わなかったものが、根底から覆されていくようで、足元が揺らいでくる。

これ以上、ここにいるのは耐えられない。
踵を返すと、急いで今来た道を駆け戻る。私を守る以外の目的では、私に触れられない騎士の迷いをついて振り切った。

「ユーリ!!」

後ろでライラの叫び声が聞こえたものの、走り続ける。
ルイスの裏切りともとれる言葉が耳を離れず、振り払うように階段を駆け上っていく。



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