マリンブルーの囁き
次の日の日曜日は一日中、自分の部屋に引きこもっていた。
昼時をとうに過ぎた頃、コンコンとドアをノックする音が聞こえた後、ドアがガチャリと開く音と私の名前を呼ぶお母さんの声が響いた。
「今日の夕飯、夏向くんの家で食べることになったけど、瑠璃はどうするの?」
私の家族と夏向の家族が揃って、どちらかの家でご飯を食べることは日常茶飯事だった。
「…行かない」
今まで一度だってそれに参加しなかったことはなかったけれど、もう今は誰にも会いたくなかった。
その気持ちがそのまま行動に出ているように、今の私は布団を頭から被って、ドアに背を向けてベッドに寝転がっていた。
「瑠璃が体調悪いなら、お母さんも家にいるわ」
「…いいよ。お母さんは行ってきて」
「でも…」
「大丈夫だから」
珍しく声を張り上げた私にきっとお母さんは戸惑っていたと思う。
「晩御飯にお粥作っておくから、食べれる分だけ食べなさいね」と、お母さんが最後に残した言葉に胸がもっと痛くなった。