突然ですが、エリート御曹司様の花嫁を演じることになりました
……のに、
「君は俺と結婚。決定事項だから」
そう言った彼はお構いなしにキスを再びしてきた。
憧れだった結婚。
好きな人と結ばれるなんて素敵だと……思っていたのに、好きではない男と無理矢理結婚させられそうです。
「本気……なの?」
「うん、本気」
「嫌だって言ったら?」
「一花には拒否権なんて、ないよ? だって俺のお姫様だから」
お姫様って……見かけによらずチャラ男!?
「……チャラ男はキライ」
「うん、いいよ。今から一花には好きになってもらうから」
はぁ!? 好きにだなんてならないし!!
こんな強引な男!
誰が好きになるんだよ…!
「あはは…可愛いね、一花ちゃん。俺、燃えてきたわ」
も、燃え……?
「振られたことなかったし、絶対落とすよ君のこと。」
そう言って、彼はニコッと笑った。


