もっと秘密なラヴシークレットルーム 日詠医師の溺愛ぶりは糖度高めで要注意?!


『私の人生で、福本さんに出逢ったことも貴重な出来事だったなぁ。』

「へえ~。」


にやりと笑いながら、缶ビールを開けて、乾杯を促すジェスチャーをやってみせる彼。
自分が持っている缶チューハイを彼の缶ビールにこつんと当てて、お互い同時にそれらを飲み始めた。

昼間、子供達とはしゃぎながら遊んで疲れた体にじわじわ浸み込む。
思っていたよりも酔いが早く回りそう。



『祐希を妊娠して入院中、本当に支えてもらって、今の自分があるのも福本さんの支援も大きかったな。』

「そうだな。」

『そんな出逢いをさせてくれたのも、ナオフミさんのおかげ。』

「・・・・どうだか。」



予想通り、お酒が体を回り始め、饒舌さも増す。
普段、なかなかこうやってゆっくり話す時間もない私達。
たまの休み。
そんな休みだからこそ、夫婦でゆっくり話すのもいいよね
普段、素面では口にできないような話も。


『ねえ、ナオフミさん。もし、答えにくかったら、そう言って。』

「ん?難しい話・・か?」

『どうかな~。』

「祐希のこと・・・か?」



驚いた

私が今、彼と話したいと思ったことは
まさに祐希のことだったから



< 22 / 79 >

この作品をシェア

pagetop