もっと秘密なラヴシークレットルーム 日詠医師の溺愛ぶりは糖度高めで要注意?!
Last report Reina’s eye : 背中を押される抱かれ方と旦那様の鬼対応モード
【Last report Reina’s eye : 背中を押される抱かれ方と旦那様の鬼対応モード】
「レ~イナ♪」
藤崎さんの奥様と廊下で話をした後、カウンセリングルームへ戻ろうとしている途中に背後から声をかけられた。
いつもと変わらない陽気な声で。
『森村先生・・・・』
「見たことない美人なお姉さんと話していたじゃん。レイナの患者?」
『違います・・・ナオフミさんの外来診察へ予防接種に来た女の子のお母さんです。』
まさか病院という場所で、ナオフミさんの過去の中にいた女性に出逢うなんて思ってもいなかった私はまだ動揺していて。
「なんだよ。予防接種ってそんな難しい顔しなきゃいけないのかよ?」
『そんなことないですけど・・・』
「しかも、日詠さんの外来患者の親だろ?なんでそんな人がレイナに・・・って・・・」
森村先生
彼は・・・
私のケガを完治させてくれた人で
私がナオフミさんとすれ違っている時に私に好きだと言ってくれた人で
臨床心理士を目指し始めた私がナオフミさんと離れている間でも、なにかとナオフミさんに絡んでいたらしい人で
私が陽菜を出産した際に生死を彷徨っていた時には、私とナオフミさんをずっと見守ってくれていた人で、今も、私達家族のすぐ傍にいてくれる人
この人にはどうしても隠せない
自分の想っていることが・・・
今でもことあるごとに、好きだ好きだって言い続けてくれるこの人
ナオフミさんと結婚してもそれは全然変わっていなくて
私の些細な変化にもちゃんと気がついてくれる
「浮気相手・・・か?日詠さんの。」
『・・・・・・・』
それでもって遠慮がない
でも強引じゃなくて、寄り添ってくれているからの遠慮のなさ
だから、この人の前では誤魔化すことができない
「わかりやすいな・・レイナは。そこもかわいいんだけどな。で、そうなの?」
『・・・今じゃないんです。』
「は?」
『・・・大人になりたいのに、大人になりきれない自分が嫌で・・・』