じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
先輩の顔を見ていた。
でも、時々、先輩を見ていることが辛くて、顔を膝の上に押し付けるようにしながら、心を落ち着かせようとしたりもする。
それでも、やはり、先輩の姿を見たくて顔を上げて見てしまったりもする。
先輩は遠くへ行ってしまった人。
私を振って、行ってしまった人。
早く忘れなきゃいけない。
なのに、今、目の前にその人がいる。
姿を見たら、未練が残ってしまう…。
見てはダメ!
でも、これが先輩に会える、最後になるだろう。
そう思うと、やはり姿を見ておきたい…。
そんな葛藤と私は闘っていた。