じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

いつも笑顔は絶やさないように心がけてはいるものの、スマイルください!なんて言われると、更に笑顔にしなくちゃいけない。

しかも、きっとふざけ半分で言ってくる訳だから、対応に何となく困る。

でも、こういうお客様が何人もいて、何度か応対するうちに、すぐにスマイルをすることに慣れてきた。

こんな感じで、バイト中は忙しくしていられるから先輩の事を考えずにいられる。


夏休みは運動部の3年生は部活を引退する頃。


私がバイトに入る日は、ほとんど毎回、岩山君や隆君たちが食べに来る。

それも数時間。食べ終わると、再度、少しずつ注文し長時間ここにいることが多かった。

もちろん、お店としてはありがたい限り。
でも、私は何となく仕事しにくい。


こんなにも通いつめてくれて、私を想ってくれていることは、よ~く伝わってくる。


その気持ちに応えられない私は、申し訳ない気持ちだった。

こんなに想ってくれてありがとう。
応えられなくてごめんね。

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