じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
そういえば、しばらく前からクラス内では、数人の男子たちから私と中島君は冷やかされている。
2人で一緒にいると、
『ヒューヒュー!お似合いだね~!』とか
『おい!中島!早く告白しちゃえよ!』とか
『もう2人、できてんでしょ?よっ!お似合いのカップル!!』
『もう~、2人、超~自然な感じで羨ましい!マジで似合いのカップルだよな~!』
『まだ2人、付き合ってないの?
もう~、みてるこっちが焦れってー!!』とか。
その度に私たちはふたりして、照れながら否定していた。
こんなにも、私と中島君はみんなから注目されているのか?
だから、りこちゃんもそう言うのかな。
周りから見て私たちは、そんな風に見えているのか?
それならそれも、嬉しい、と思ってしまう自分を叱るような気持ちもある。
でも、実際、嬉しいことに違いはないのだ。
もし、本当に彼が私を好きなら、早く想いを伝えてほしい!そう思っていた。
しかし、なかなか、告白されないまま、日々が過ぎていく…。