じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

『あはは、もう、そんな心にも無いことを言って~!みんなにそう言ってるでしょ!?

優しいとは思うけど、田口君とは付き合えないなぁ(笑)』


『えー!冗談で言ってるわけじゃないのに。僕、結構本気で言ってるのになぁ』


『またまた~、こんなに軽い感じで普通言わないでしょう?
もう、冗談でいいから(笑)』


『えー?本気なのに!!』



こんな会話をしているなか、何だか鋭い視線を感じてそちらを見ると…。


中島君だ。


何故だか、いつも優しい彼がちょっと怖い顔で睨んでる。
目線の先は、私と話している田口君だ。


なぜ睨んでるの?何か気に障ることを言ってたのかな?


中島君の視線を感じて、


『何か怖い視線を感じるから今日はこの辺にしとくよ…』


と、そそくさとその場から離れた田口君。


私にとっては、先程のようなダラダラと同じような会話が続く田口君との時間が終わり、助かった、と思った。



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