じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

*予想外の告白*


高校1年生。
私は相変わらず、水谷先輩を好きなままでいる。



私たちのクラスには男女がだいたい半々くらい。


そして相変わらず、中島君と目が合う、微笑み合う、も続いている。


私は水谷先輩のことが大好き。

なのに何故か中島君のことが気になってしまう自分がいた。


入学して2ヶ月が過ぎ、クラスの皆とも少しずつ、色んな人と話をするようになっていた。



クラスで誰にでも愛想のいい男子、田口君が私に話しかけてきた。


『緑川さんて、どんな人が好きなの?好きなタイプは?僕はどう?』


なんて聞いてきた。
私は答えに困ってしまう。


好きな人は水谷先輩。好きなタイプ?そんなの聞かれても…。

あ、でも、あった!


『うーん、優しい人かな。思いやりのある人』


『え?じゃあ、俺どう?優しいよ~!
僕は緑川さんは理想だけどなぁ。

ねぇ、僕と付き合うのはどう?』


(はぁ?何言ってるの?冗談っぽく言われてるし。

勿論、この人は色んな人に声をかけてそうなチャラそうな感じが漂ってる。

冗談で言われてるなら、こっちも軽く受け流せばいいんだ)

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