じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

まぁ、ウソは言っていない。
隆君も友達として考えていたし、中学生の頃にも友達と数人でこの映画館で映画を観たこともあった。


『ふ~ん。そっか』


余計な心配かけないようにしないと…。

今日は大好きな人と、初めてここに来た。
これからは、彼との思い出を作れるんだ。嬉しい。


中に入り、飲み物を買った。
それから席につく。
今日は多くの人で席はほぼ埋まっていた。


映画が始まった。
彼はそっと私の手を握った。
嬉しい。幸せな気分になった。


前回、隆君に同じ事をされて、嫌だった。
それは、隆君を恋人として好きとは思えなかったから、かな。


今、私の手を握るのは大好きな人だから。

大好きな人が自然と手を握ってくれるのは、こんなに嬉しいものなんだね。

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