じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
『あの、よかったら僕と付き合ってください!
お願いします!』
『……。
ごめんなさい!私、好きな人がいて…。
だから、ごめんなさい!
でも、ありがとう!こんな私なんかを好きになってくれて…』
『……。
――わかった。
ごめんね。時間とらせちゃって…』
『ううん、こちらこそ、何かごめんね。
せっかく言ってくれたのに、気持ちに応えられなくて…。
私なんかより、可愛くてステキな人は沢山いるから、隆君はそういうステキな人を見つけて幸せになってね!
本当にありがとうね!』
そう言って、私は開いたままになっていたドアから廊下へ出て教室へ向かった。