じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

翌日、学校へ行くと岩山君が話しかけてきた。



『みっちゃん!おはよう!
昨日はありがとね!あいつも喜んでた』


『うん、こっちこそ、わざわざ来てくれてありがとね!』



そこへ隆君がやってきた。



『あの、昨日は急に行ったりしてごめんね。

でも、みっちゃんの頑張ってる姿を見たかったから。

忙しそうだったね。夜遅くまで働いてたんでしょう?』


『うん、10時まで』


『いつもそれくらいなの?』


『うん、大体そうかな。
でも、時々9時までの時もあるけどね』


『そうなんだ。お疲れさま!』


『いえいえ。ありがとね!』



隆君には笑顔が戻っている。

諦めない事を、覚悟したかのようにも思える。

それはそれで困ってしまうけど…。

でも、同じクラスなのに毎日気まずく、下を向いて落ち込まれるより、笑顔で元気な方がずっといい。



私はこれからどうしたらいいのか。
わからないけど、とりあえず隆君も元気に戻ったことだし、私もいつまでも落ち込んでるわけにいかない。



先輩に心配かけないためにも、元気でいなくちゃ!



< 63 / 317 >

この作品をシェア

pagetop