じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~

注文をとり終わり、空いてる席で待つよう伝える。

3人の注文したものが出来上がり、私が席まで持っていくことになった。



『お待たせいたしました。

熱いので気をつけてお召し上がりください!』



『みっちゃんのバイトしてるとこ、こいつが見たいって言うから』


そう言って隆君を指差す。



『やめろよ!恥ずかしいだろ~!』



そう言って、照れながら隆君は私にこう言った。



『みっちゃんの頑張ってる姿を見たくて来ちゃったんだ。迷惑だったかな?』


『いや、迷惑なんて…。
そんな事ないよ。来てくれてありがとうね!』



そう言って、私はキッチンへ戻った。3人は1時間位して帰っていった。



驚いた。まさか、ここへ来るなんて、考えていなかったから。



昨日のあの空き教室で、言うだけ言って飛び出してきてしまったことを申し訳なく思っていたから、さっきみたいに隆君に対して穏やかに話ができたことは良かった。

それに隆君が少しでも笑顔になってくれたことは、少し安心できた。



あんなに悩んでいたけど、何となく気持ちが軽くなった気がする。


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