じれったい恋愛…~運命の人に気づくまで~
通りすぎようとする先輩に、私は声をかけた。
『あの、水谷先輩、ですよね?』
『はい、そう、だけど…』
『あの、私…』
『あ、もしかして緑川さん?』
『はい!すみません、突然…』
『いや~、全然。
お手紙、ありがとう。嬉しかった』
『あ、読んでくれたんですか?恥ずかしいです。
でも、書いてあったのは本当の気持ちです!』
『うん、ありがとう!まさか、僕なんかを好きになってくれる人が居るなんて。本当にありがとう』
『いえ、先輩はかっこいいです!
僕なんか、なんて言わないでください』
『いや~、本当に、そんなに、告白される事なんてないから…』
『あの…、もし良かったら私と付き合ってもらえませんか?』
『ごめんね、緑川さんの気持ちはすごく嬉しいんだけど、僕には好きな人がいるんだ。
だから緑川さんの気持ちには応えられない』
『そう、なんですか…。わかりました。
あ、その人とはお付き合いされてるんですか?』
『いや~、それが片思いなんだ』
『え?』
『それでも好きで、勝手に好きでいるだけなんだけどね。
なので、望みを叶えてあげられなくて申し訳ない。
僕なんかよりいい人見つけて。
本当にありがとうね。
それじゃ!』