一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
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午後七時。あまり早く行っても研修からまだ帰っていないかもしれない。寄り道をしながら千沙の部屋へ着くと、すでに晩御飯の用意も終えていた彼女が出迎えてくれた。玄関のドアを開けた途端、いい香りも一緒にお出迎えだ。
「はい、これ」
ケーキの入った箱を千沙に手渡す。おいしいと評判らしく、少し足を延ばして行ってきたのだ。お土産というよりは、おそらく実花子がほとんど食べてしまうけれど。
「ありがと。入って。今日はチーズフォンデュにしてみました」
千沙に続いて入ると、テーブルには野菜類のほかにエビの向いたもの、細かく切ったパンが並べられていた。玄関まで漂っていたのはチーズの香りだったらしい。
研修から帰ってきてここまで用意できるとは、さすが女子力の高い千沙だ。
手を洗わせてもらって、席に着く。
「ワインのほうが合うと思うけど、実花子ちゃんはどうする?」