一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
観覧車に乗れば、その場で記念撮影をしてくれるという。
でも、ふたりの記念写真なんて残してもつらいだけ。
「あ、いえ」
「ぜひどうぞ。いい記念になりますよ」
断る実花子たちに、スタッフがなおも笑顔を向ける。
「いえ、ほんとに……」
「今なら並ばずにすぐ乗れますし。彼氏さんもいかがですか?」
そこまで無理に誘わなくてもよさそうなものなのに、実花子では埒が明かないと思ったか、スタッフが今度は拓海に乗り換えた。
でも拓海も断るだろう。写真もそうだが、あんな密室にふたりきりは避けたいだろうから。
実花子は夜空に浮かび上がる大きな観覧車を見上げた。
ところが思惑とは真逆に拓海が口を開く。
「そうですね」
なんと了承したのだ。
実花子は思わず拓海の顔を見た。