一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
高木に助け起こされ、その場に座る。
「どこも痛くない?」
「はい、全然」
足にほんの少し違和感を覚えたが、そのまま立ち上がる。すると、思いがけず右足に痛みが走った。
「――痛っ!」
そのままそこにうずくまる。
「どうした!?」
「だ、大丈夫です」
このくらいへっちゃらだ。
ところが、もう一度立ち上がろうとして再度痛みに襲われる。踏ん張りが全然効かなかった。
「足、捻っちゃったかなぁ」
高木が心配そうに眉尻を下げる。
「病院へ行ったほうがいいんじゃないかい?」
「ほんとに大丈夫です」