一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~
◇◇◇◇◇
翌日の夜のことだった。
「怪我して動けないなんて言うから、ビックリしちゃったじゃなーい」
取るものもとりあえずという様子で仕事帰りに駆けつけた千沙が、祐介に案内されて入ってきた。
千沙への報告は直接していなかったが、社内の誰かに聞いたようだ。実花子の足を見て目を丸く見開く。
「大丈夫なの?」
心配そうに実花子の顔と足を交互に見比べた。
「こんなのへっちゃら」
二、三日休みをもらおうと思ってはいるが、なにせ拓海との仲がうまくいったのだ。この怪我のおかげといってもいい。〝怪我様様〟だ。
ついニコニコする実花子の隣に千沙は座った。
「やだなぁ、実花子ちゃん。どうして怪我してるのに笑ってるの? 仕事をさぼれるから?」
「ううん」
「じゃなぁに?」