一夜の艶事からお見合い夫婦営みます~極上社長の強引な求婚宣言~

小首をかしげて千沙が尋ねると、またもや余計なことを言うつもりか、祐介がニタニタとした嫌な笑みを浮かべながら実花子たちのほうへ近づく。

千沙に出そうと気を利かせてくれたのか、その手にペットボトルのお茶を持っていた。そこは褒めるとして、問題はその顔だ。
牽制するつもりで実花子が湿気を含んだ目を向ける。ところが、そんな思惑は祐介にはまるで通じないみたいだ。


「椎名さんとよりを戻したんですよ」


あっさり千沙に暴露した。
千沙に秘密にするつもりはなかったが、先に言われると手柄を取られたようで悔しい。


「……ほんとに?」


千沙は口もとに手を当てて目を白黒させ、祐介と実花子の間に何度も視線を行き来させた。


「じつは……」


ボソッと答えると、千沙はさらに実花子の目の奥を覗き込んだ。


「そっか……」
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