必ず守るから、だから、笑って
再会


あれから落ち着いた私は、晴葵に全部話すつもりでいた。


水煉のことも、新堂のことも。


だけど晴葵が、


「みんなにも聞いてもらった方がいいでしょ?会わせたい幹部がもう1人いるし」


と言うので、とりあえずお風呂に入って身支度をすることにした。



というか、今は平日の昼間なのに集まるのかな。


そんな私の不安はよそに、二度目の月霞の倉庫に入れば、たくさんの人が挨拶をしてくれた。



えっと、みんな学校は行かないでいいのかな。



「みんな希愛が来るから、早退してきたんだよ」


晴葵には私の考えてることが見透かされているかのようだ。



「ただ、もう1人の幹部だけが、前いた族の方針で学校はサボらないことにしてるらしいから、ちょっと待ってもらうことになるけど大丈夫?」


「うん。いっくんたちにお礼言いたいし」



みんなにお辞儀をして、幹部室へと向かう。


あぁ、ここには二度と来ないと思ってたのになぁ。




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