皇女殿下の幸せフェードアウト計画
「姫は」

「えっ、はい」

 思わずそんなことを考えていたせいか、フォルセティの呼びかけに普通に返事しちゃったよ。どうしてこう、迂闊なんだ、私。

 いやこれも目の前に理想の男性がいるからなんだけど……うう、カッコイイ。

「どこもかしこも愛らしい」

「は……え? な、なにを言っているの」

「初めてそのお姿を拝見した時から、思っていた」

「そ、そう……」

そこはワガママ皇女としては『当然でしょう』とふんぞり返って見せるべきなんだろうけど、私は動揺から演じることができなかった。

フォルセティは大柄でとても強く逞しい男性で、小さくか弱いものに対し庇護欲が強いって設定だからこそ、この小柄な皇女が全身で己の要望を訴える姿が愛らしいと……それは子供を見守る親のような、そんな私の願いを持っていたけど。
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