私と彼女と一冊の本
すると風が吹いてもいないのに、本のページはパラパラとめくられていった。
ピタッと真ん中でページは止まると、強い光が放ったと思ったら、目の前には……
「はじめまして」
自分とそっくりな女の子が現れた。
どうやら、呼び出しには成功したようだ。
「は、はじめまして。えっと、貴方がもう1人のわたし?」
「はい、そうです」
そう返事をするも、笑顔1つすら浮かべず無表情のまま。
私は、“育て方によって、善にも悪にもなる”という説明書を思い出しながら、もう1人の自分を育てることにした。
幸い言葉は喋れるし、意味も教えればすぐに理解した。
学校にも何回か通わせてみた。すると、先生たちの言葉も一言一句聞き逃すことはなかった。
ピタッと真ん中でページは止まると、強い光が放ったと思ったら、目の前には……
「はじめまして」
自分とそっくりな女の子が現れた。
どうやら、呼び出しには成功したようだ。
「は、はじめまして。えっと、貴方がもう1人のわたし?」
「はい、そうです」
そう返事をするも、笑顔1つすら浮かべず無表情のまま。
私は、“育て方によって、善にも悪にもなる”という説明書を思い出しながら、もう1人の自分を育てることにした。
幸い言葉は喋れるし、意味も教えればすぐに理解した。
学校にも何回か通わせてみた。すると、先生たちの言葉も一言一句聞き逃すことはなかった。