【完】溺愛したいのは、キミだけ。
「神城くんは、どんなのが欲しい?」


雑貨屋の壁にたくさん並べられたストラップやキーホルダーを眺めながら、神城くんに問いかける。


だけど彼は、そんなに真剣に選んでいる様子はなく、ポケットに手を突っ込んだまま、すました顔で答えた。


「んー、なんでもいいよ。とりあえず、ポケットからスマホ取り出す時になんかついてると便利ってだけだし」


「えっ、そうなの?」


そっか。じゃあべつに特にこだわりとかはないのかな。


するとその時、ふと近くにアニメグッズのコーナーがあるのを発見し、ぱぁっと目が輝いた。


「わーっ! ボイプリのアクキーが売ってる!」


見るとそこには、最近ハマっているアニメのキャラクターグッズがずらりと並んでいて。


カケルくん演じる私の推しキャラのアクリルキーホルダーや、ラバーストラップなどもたくさん置かれていた。



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