【完】溺愛したいのは、キミだけ。

*これが好きって気持ち

「で、その後どうなのよ。颯希くんとは」


朝、登校していつものようにメイの席で二人で話していたら、突然メイにこんなことを聞かれた。


「告られてからも普通に仲良くしてるよね? 相変わらず。結局まだ返事はしてないの?」


「う、うん……。だって颯希、ゆっくり考えてって言ってくれたから」


私がそう答えると、メイが少し不満げな顔をする。


「ふーん。でも、あんまり待たせたら悪いんじゃない? それに颯希くんモテるんだから、ほっとくと他の子に取られちゃうかもよ~」


「……っ」


たしかに。颯希の言葉に甘えて、あんまりいつまでも返事を待たせるのはよくないと思う。


だけど、なんかまだ自分の気持ちがよくわからなくて。


ずっと幼なじみだった彼と付き合うなんて、イマイチ自分の中でイメージができないというか。



< 428 / 454 >

この作品をシェア

pagetop